札幌近郊でのわかさぎ釣りをしてみる。

茨戸川・真勲別川とは。

札幌近郊のわかさぎ釣りの会場として有名な茨戸(ばらと)川や真勲別(まくんべつ)川は、札幌市北部と石狩市などを蛇行しながら流れていた石狩川の本流であった河川です。
かつて豊平川であった伏籠(ふしこ)川や人工河川の創成川(大友堀)など、札幌市内を水源とする川の最下流でつながるのも茨戸川です。
大正7年(1918)の生振捷水路(おやふるしょうすいろ)事業で現在の茨戸川および真勲別川の流域が直線化されることで本流から切り離されることによってできた、人工的な三日月湖とも言えます。
とはいえ、石狩湾新港につながる石狩放水路、そして国道231号線石狩河口橋脇につながる志美運河(しびうんが)で外との環境に接しています。このため若干の潮汐の影響や、汽水に棲む生物などが確かめられる場所ともなっております。

なお、前述の志美運河を境に、西側の流域を茨戸川、東側の流域を真勲別川と呼んでおります。

【出典】
※生振捷水路事業について(北海道開発局)


1年の3/4はわかさぎが釣れる時期

茨戸川、真勲別川には32種類の淡水魚がいると言われており、日本海への降海などを経て生息しているようですが、わかさぎはその中でも代表的な淡水魚と言えて、真夏以外はほぼ釣ることができます。
河が結氷する冬は氷上釣り、その他の時期は川岸から長めの竿で狙う感じになり、集まりそうな場所に釣り糸を垂れると1時間50匹くらいコンスタントに釣れることもあります。思いのほか冬の風物詩のように見えますがほぼ年中釣れる魚で、扱いやすいので初めての魚釣りにはもってこいです。

その他、ヌマチチブやウグイ、モツゴをはじめカワガレイやモクズガニまで釣れたりしますので、外道と呼ばれるこれらの魚を釣るのも面白かったりします。
こんな自然が楽しめるのも、札幌近郊の魅力のひとつです。

【出典】石狩の淡水魚(石狩市)


冬季は氷上釣りのメッカ

氷上釣りは北海道の冬のアウトドアでも人気を誇るコンテンツですが、これらの愉しみをクルマで1時間内で行けるのも魅力です。
茨戸川、真勲別川は川の流れがほとんどないので結氷しやすいのもあります。
しっかり結氷を確認し、駐車禁止の場所などにクルマを止めずに楽しみましょう。もちろんゴミを捨てることはNGです。

個人で行く場合は、それなりの装備が必要になります。



□わかさぎ釣りの竿
□竿立て(バケツで代用可能)
□仕掛け(0.5~1.5号)と錘(6~8グラム) ※替えは5つあると便利
□餌(白サシもしくは赤虫)
□ハサミ(餌を切るためなど)
□穴あけドリル
□氷すくい(百均の調理道具でOK)
□テント(底面が開いている、ワンタッチ式が便利)
□プラのスコップ
□椅子
□運搬用のそり、荷崩れ防止のシート
□バケツ・ジップロック・水汲み
□暖房(カセットコンロのガスで使えるストーブ)、カイロなど
□その他(魚探)

上記のリストをダウンロードできるようにしました。
ご希望の方はこちらからどうぞ。

最初の挑戦でこれらをそろえるのはコスト的にもクリアすべき課題が多いです。
ですので、最初は手ぶらで楽しめる釣り場か、これらのノウハウも教えてくれる体験プログラムへの参加がおススメです。もちろん弊社のプログラムでは趣味へのサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。


茨戸川・真勲別川での釣りポイント

【石狩】佐藤水産サーモンファクトリー裏

■時期:12月下旬~3月中旬
■駐車場:基本なし(駐車禁止の取締対象)


【石狩】石狩放水路付近(川の博物館)

■時期:10月上旬~11月下旬(川釣) 1月上旬~3月上旬(氷上釣り)
■駐車場:基本なし(駐車禁止の取締対象)※夏場は取付路に駐車可能
■おすすめ度:川釣 ★★★★


【石狩】真勲別川(シャローポイント)

■時期:12月下旬~3月中旬
■駐車場:基本なし(道道は駐車禁止の取締対象)
■その他:トイレなし
■おすすめ度:★★★★

汽水の影響を受けた水で育まれたビッグサイズの魚が魅力のポイント。

約100年前の石狩川捷水路工事で塞がった旧石狩川との合流地点。
安定して釣れる場所であるが、特に3月頃の産卵時期になると寄ってくる傾向が高い。深さは4mくらいあるので電動リールは活躍する。
魚体も8~13cmくらいあるものも釣れて、1時間60匹も可能な日があるくらい。
「デカサギ」を呼ばれる15cmクラスを釣ったりするとちょっと嬉しい。

1号の秋田狐の5~6本仕掛けがちょうど良い。外道ではウグイが良く釣れるため、あまり高級な仕掛けと錘は逆にもったいないかもしれない。
正面の道道は駐車禁止なので、取締外の場所に邪魔にならないように止めるのがマナー。

ウグイ
茨戸川、真勲別川でにぎやかなウグイ先生。
確実に仕掛けが壊されてしまいますが、時に水中に落ちた宝物をからませることがあります。
おすすめの鈎はVARIVASの返し鉤、それでも外道を釣ると壊れるのでもっと安価なもので良い。
写真下のワカサギで14cm弱
運が良ければオジロワシのカップルに会えるかも!!
雪原(氷面)の中央の3本の枝は穴を開けた目印。こういうマナーも大切に。

【石狩】石狩放水路(望洋橋)

■時期:1月上旬~2月下旬(川釣は3月下旬~5月下旬と9月下旬~12月中旬)
■駐車場:基本なし(駐車禁止の取締対象)
■その他:トイレなし
■おすすめ度:★★★★

海釣りも川釣りも楽しめる、札幌近郊で便利な釣り場。

氷上釣りができない時期のわかさぎ釣り場として有名。
1時間50匹は狙えるが、アタリの無い日は何をやってもかからない振り幅が激しい場所。ウグイがうるさい時期は確実に仕掛けを壊されるので、その場合はホームセンターで売っている5個600円の1号の鈎を使う。多少大人しくなった時期になると、もう少し繊細な針が良い。個人的には秋田狐より袖針のほうが掛け応えがある。
凍結した場合に川面に乗ることができるようであるが、ここから先は個人の責任。フェンスがある意味を考えての行動が良いと思われる。
一般的に川や水門部分は氷が緩みやすいので注意が必要。

ちゅうウグイが大人しくなった時期に活躍するVARIVASの返し鉤。秋田狐と袖の中間的なフックが良い。

【当別】茨戸川ビトエ中島

■時期:1月上旬~3月中旬
■駐車場:なし
■その他:トイレなし
■おすすめ度:★★★

札幌のようで地味に当別になる石狩川の旧河川。セオリーを体得するのによい釣り場。

当別町内で茨戸川に面したビトエ中島を拠点として楽しむ。川底は3m未満のところが多く、コンスタントに釣るにはアワセのテクニックは不可欠。また、ウグイも多いので手返しも少々厄介になることも。
このため仕掛けは1号が基本。白サシで十分誘えてセオリー通りべた底から40センチくらいの深さをゆっくりと動かし、少し停めて様子を見ながら釣るのが釣果への近道になると考えられる。石狩川は工事のダンプの往来が多いため、凍時の無い日曜日に楽しむのが無難。


【札幌】教育大裏(生振大橋)


【札幌】とれた小屋ふじい農園

★時期:12月下旬~3月中旬
★駐車場:あり(有料/平日500円、休日700円)
★その他:トイレ・売店・休憩所
■おすすめ度: ★★★★

札幌市内屈指の整備されたわかさぎ釣り場

農家の地先になる川面で釣りができ、市内では駐車場が完備された釣り場。ただし駐車場は夏場田んぼとして使っている場所であり、特に3月以降は泥濘になることが多くスタックする場合もあり注意が必要。あぜ道も狭いので通行(特に離合)には注意が必要。
売店や水洗トイレなどもあり利便性は高い施設となっている。川面には移動式のビニールハウスが氷上に設置され、ハウスのレンタル代を払えば使えるが、相席はコロナのご時世止めたほうが無難と考える。(そもそも茨戸川・真勲別川に管理釣り場はない)
釣果は比較的安定傾向ではあるが、回遊の大きさと人為的なばらつきが多い。特に釣り人が多い翌日から翌々日(月曜日・火曜日)は最悪1時間5匹程度になることもある。逆に安定すると40匹ペースで釣れることも。
釣果のばらつきが無ければよい場所であるが、そこは釣りということで理解するしかない点だと思われる。型は7~15センチで平均10センチ弱がメインとなっている。このため鈎は1.0号前後を選んで白サシで狙うのが基本。


【石狩】ガトーキングダム横(観音橋)

■時期:1月中旬~2月末
■駐車場:基本なし(駐車禁止の取締対象)
■おすすめ度:評価なし

観光釣り場として人気があるが、いまひとつ雰囲気が好きになれない。

札幌でも人気のポイントで、札幌拠点のわかさぎ釣り事業者の多数も利用するポイントで非常ににぎわっています。道路向かいには「茨戸ガーデン」もあって飲食もしやすい場所であり、温泉も川向かいの「ガトーキングダム札幌」を利用することも可能です。札幌市内からごくわずか石狩市に入って釣るだけで実質札幌市北区ともいえる場所です。隣の伏古川の流水の影響を受けるため、観音橋付近は氷が薄く危険で、多数の事業者などがテントを張っているため、なかなか入りにくい環境になっているのも事実です。川底には撤収できなかったテントなどが沈んでおり、このような経緯からわかさぎの釣れるポイントではあるものの、周辺からの目は率直に厳しく、環境の改善が必要と思います。
その他、伏古川が直接流れ込んでいることなども勘案し、弊社ではこの場所は使用しておりません。


少し足を伸ばすとまだあるポイント

【新篠津】しのつ湖

■時期:1月初旬~3月初旬
■駐車場:あり
■おすすめ度:★★

石狩地方で管理釣り場として整ったウィンターアクティビティランド。

新篠津村の道の駅に併設するしのつ湖で楽しめるわかさぎ釣り。石狩管内で管理釣り場として運営されていて、スノーアクティビティなども盛んである。釣り場は大きく3か所に分かれていて専用のハウスなどで釣ることが可能。なかなか上級者でもアテるのが難しく、初心者の場合2時間半の制限時間で1桁のこともあるのでガイドや熟練した方の同行が結果的には良いと思われる。釣りのあとには温泉券もあり温まって帰ることもでき、遊びの選択肢は多い。

http://www.tappunoyu.com/fishing/


【南幌】なんぽろ親水公園

■時期:1月初旬~3月初旬
■駐車場:なし
■おすすめ度:★★


【南幌】三重湖公園キャンプ場

■時期:1月初旬~3月初旬
■駐車場:なし
■おすすめ度:★★★★

南空知の穴場。夏はヘラブナ釣りの聖地。

元々は夕張川の堤防を作るために掘り込まれた場所で、比較的浅い水深(1.5m)で気軽に楽しめるヘラブナ釣り、わかさぎ釣りの隠れた名所。モツゴがうるさい場所でもあるので撒餌はNG。釣果は順調に行くと3桁も狙える。魚体は5センチ~7センチほどでかき揚げにちょうど良い。マナーの良い利用者が多い釣り場なので、穴を開けた後にはちゃんと枝などの目印を指すことと、釣果などの情報を釣り人で共有すると楽しい。もちろんゴミはしっかり持ち帰ること。
鈎は0.5号~0.8号で十分、サシは限りなく小さくするか赤虫を使うのも効果的。大きいとワカサギが食いつけない可能性が高い。

おススメの仕掛けはハヤブサ(Hayabusa)の 瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 6本鈎0.8号。多少紫外線発光するのと、球のような留の作りで目が悪いと言われるワカサギにもアピールする力が強い。また浅い水域なのでショートの仕掛け(60センチ)の取り回しも良い。モツゴがかかることを考えると0.5号は少し耐久性に難があるかも。


【岩見沢・月形】雁里沼

■時期:12月下旬~3月初旬
■駐車場:なし
■おすすめ度:★★

古くは管理釣り場だった河跡湖。宮嶋沼も近くにある結氷が早い隠れたスポット。

石狩川の河跡湖のひとつで、野鳥の営巣地でとみに有名な美唄の宮島沼のすぐ南にある釣り場。もともとは管理釣り場であったがいつ時から自由に釣れる場所になった。水深が6mほどあり釣れ出すと手巻きリールではスピードに限界が出てくるため、電動がおすすめ。魚型は南幌三重湖に似た5~7センチサイズがメインのため、0.5~0.8号が良いようだ。
野鳥観察+釣りでも面白そうな場所であるが、西風と豪雪には注意。
雁里沼に架かる橋(雁里沼大橋・冬季通行止)付近がポイントになっている。


【砂川】砂川遊水地

■時期:1月下旬~2月末
■駐車場:あり(無料)
■その他:管理棟に自販機、トイレあり
■おすすめ度:★★★★

水の綺麗さと管理釣り場のような施設が魅力の、北空知屈指の水辺。

海のない内陸において貴重な水辺で、夏はヨットなどのボートレクレーション、冬はわかさぎ釣りの聖地として知られる場所。「札幌開発建設部 滝川河川事務所砂川遊水地管理センター」という国の施設がお城のように遊水地の堤防の上にあり、広場のような池で釣り糸を垂れることができる。駐車場も完備されており管理釣り場を彷彿とさせるが、あくまで氷上の釣りは自己責任の非管理釣り場。
茨戸川より水が断然綺麗であり、本当に元気で美味しいワカサギを釣るならここがおすすめ。帰りには砂川スイーツや美唄焼き鳥なども買えば地元貢献になる。
7センチくらいの安定したサイズなので1号針で十分。深さが13m前後あるため電動リールと7本鈎くらいあると棚に神経をかけずに済むかも。

遊水地の情報はこちらでどうぞ。


【三笠】桂沢湖


【苫小牧】錦大沼公園


【白老】ポロト湖