6月から7月になると千歳川中流域も南風がよく吹くようになり、北に向かって流れる川とあわせて非常に楽な川下りを楽しむことができます。川自体は時速1.5~2ノット(2.8km/h~3.7km/h)程度で流れており、川面には夏枯れしたエビモなどが多く目立つようになります。夏枯れによって種子を遠くへ流し漂着したところで繁茂する、こんな繰り返しをしているようです。
※千歳川中流域・ダウンリバーカヤック体験については以下からリンクします。
長都大橋の発着点から進んだ「鯉とウグイの家」には長さ60cmを超すようなマゴイやたくさんのウグイが住んでおり、その様子を船上からも楽しむことができます。
スタートから2kmほど下ると、ちょっとした水遊びもできる穏やかな場所に着きます。
童心に帰って遊んだ後は、またゆっくりと漕いでみます。
中間点の大学排水まで来ると、風向きによって上空には新千歳空港や千歳基地にアプローチする航空機を眺めることができ、ちょうど飛行機の航路とカヤックの航路が交差します。
大学排水は中間点でもあり、ちょっとした補給基地でもあります。
夏の時期のお楽しみは、やはりこれです。
2/3ポイントを超えると、ゴールまでもうすぐ。
コツモクと進むもよし、ゆったりと流れに身を任せるもよし。
当社オーガナイザーの想い
千歳川中流域はほぼ勾配が無い平野を蛇行しながら地域を潤していますが、ここにたどり着くまでには多大な治水の歴史が刻まれています。その恩恵が整備された今の河川の姿であり、利用させていただいている船着き場などの環境であったりします。札幌近辺で緩やかな流れで長い距離を下れる河川はそう多くありませんし、ここまで整備された環境もありません。そして支笏湖からの綺麗な水が一番のウリであり、エビモやリュウノヒゲモ、チトセバイカモなどの水草や四季折々の野鳥、コイ、ウグイ、トラウト、鮭などの水生生物にも気軽に出会うことができます。
しっかり管理された中でこの川に親しんでもらうように皆様にご提案すること、そして趣味として楽しんでいただくこと、それでにぎやかになること、これが当社の想いです。
そのためには楽しみ方のルールをつくり地域と和すること、管理者と協調すること、わずかでも経済で地域に貢献することなど、適正な利潤を得ながら社会的な行動が求められることになっていきます。
それが連鎖したものを「地域観光」と呼ぶと考えます。
これを愚直につくってゆくのが、オーガナイザーたる当社の仕事だと思っております。