世界でも有数の北方圏にある大都市・札幌がある石狩平野の開拓は150年余りによる治水との歴史です。大雪山系に源流を発し、上川盆地や石狩平野を南北に貫き、流域の蛇行する石狩川などの河川を直線化し、数々の用悪水路をしっかりと整備したうえで現在の美しい町や田園風景ができましたが、それは泥炭地に由来する排水対策など石狩川の治水に多大な労力をかけた結果です。
千歳川も石狩川の支流のひとつですが、その支流と言っても支笏湖畔から江別市の石狩川交点まで108kmの長さがあり、石狩や南空知地域を潤しております。この千歳川は中央分水嶺(日本列島に落ちた水が太平洋と日本海のどちらに流れるかを決める境界)で国内でもっとも低いとされている標高13.7mの近くを流れ、平野流域では高低差がほとんどないくらいの緩さです。(今回ご案内の流域でも17kmで1m程度の落差しかありません)
このため、洪水が発生すると水は逃げ場がなくなり、すぐにはん濫して農耕地に甚大な被害を起こすことが多発しました。前述の分水嶺が非常に低いこともあり、一時期千歳川の水を太平洋側に流す捷水路も検討されたこともありましたが、流域に多数の遊水地(洪水などの増水時にあふれた水を溜める場所)を造成することで、防災対策が進められております。
治水について(北海道開発局札幌開発建設部・千歳河川事務所)
札幌の利便性を兼ね備えた・水と大地が和するカヤックをここで。
水の怖ろしさは言うまでもありませんが、この流域を見た時に節度を持った愉しみができると感じました。
適切なディスタンスを取ることが、つまり「調和」であって、無駄に逃げるのでもなく、無理に制するのでもない中庸さが実感できる、親しみやすい場所です。
そして、その自然に和するのに良い乗り物がカヌーやカヤックだと実感しました。
北海道の玄関口である新千歳空港から車で30分圏内、札幌市内中心部から車で1時間圏内にあり、防災などの経緯から整備された環境と進取の気象に富んだ地域性があるという点も見逃せないポイントです。
親しめる環境があってもそこは自然。管理人が常駐している貸しボートやプールとは全く違います。
リスクを管理するのはあくまでも楽しむ本人であって、「オウンリスク」(自己責任)の原則は変わるものではありませんが、当社プログラムでは一般的に必要とされる点については網羅した上で催行しておりますので、アドベンチャーツーリズムのひとつとして、もちろんお客様の新しい趣味の発見としてチャレンジしてみる価値はあります。
もちろん、必要な手続きなどはしっかり踏んでおります。
1:千歳川を管理している北海道開発局・札幌開発建設部千歳川河川事務所に河川使用届を毎シーズン提出しております。
2:不慮の事故時などの金銭的な補償のために、三井住友海上火災の企業総合賠償責任保険に加入しております。
こんなことができるかも。
ご予約・空き情報などは以下のアクティビティジャパンからも承ります。
当社がおすすめするインフレータブルカヤックの特徴
当社がインフレータブルカヤックを推す理由、それは必要な時に膨らませるだけで使えて、片付けると一抱えくらいの大きさになる「可搬性」と「収納性」にあります。
良い趣味には持続性(サスティナビリティ)が必要ですが、いきなりFRP製の立派な船体を購入しても収納する場所、運搬する道具、人手、その他もろもろ取りそろえると結構な金額とスペースを必要とします。その点インフレータブルはゴムボートのようなカヤックやカヌーとも言えますので、車のトランクに収納して気軽に使用できます。もちろん長く楽しむスポーツとしても手頃です。
当社では一般的な静水域(湖、穏やかな海面)で使えるもの(船体が二重構造になっているもの)を中心に使用しており、お客様の現実的・実際的な趣味の発見にも資する機材を選んでおります。(安価なものについては、船体の構造上「水遊び」程度のものもございます)
もちろん、当社でもご希望であればお客様の機材を手配することが可能でございますので、お声かけくださいませ。
静水域であれば川でも海でも湖でも楽しめます。
基本的に水の流れやコンディションが穏やかな静水域を楽しむのが第一歩。もちろん、周囲の風景や自然の美しさも一緒に楽しみましょう。
カメラは防水機能のあるものがベストです。もちろんガイドがスナップでお客様の様子をお撮りしております。
拠点は長沼町「Naganuma Blue Base」をご利用いただけます。(2023年度より)
ダウンリバーカヤックの拠点は、2023年度より千歳に近い舞鶴地区にある「Naganuma Blue Base」となります。
豚舎をリノベーションして手作りで立ち上げ、2022年末よりプレオープン、2023年4月より本格オープンしております。
敷地内で焚火を愉しんだり、軽食でゆっくりしたり、アウトドアの拠点としてもお役立ていただける施設となっております。(水曜日定休日)
JR北広島駅からNaganuma Blue Baseと体験場所まで送迎いたします。
日本ハムファイターズの新球場で一躍有名なJR千歳線・北広島駅(東口出口4付近)にてピックアップ可能です。
北広島駅は小樽、札幌~新千歳空港発着の快速エアポートが停車しますので、利便性が高い駅です。
この機会に新球場のエスコンフィールド北海道にも行ってみてはいかがでしょうか。
※特急は停車いたしません、ご注意くださいませ。
ご集合場所(JR北広島駅東口)
※JR北海道の列車時刻表はこちらから。
2024年度スケジュール
開催期間 | 2024年4月~11月下旬(毎週火・水・金曜日定休、夏季(夏休みシーズン)以外は土日祝のみの催行) |
催行時間 | ① 09:30~12:00(移動時間等含む。所要時間2.5時間。距離6.5km) ② 12:00~14:30(移動時間等含む。所要時間2.5時間。距離6.5km)※臨時便 ③ 13:30~16:00(移動時間等含む。所要時間2.5時間。距離6.5km) |
催行人員 | 1~8名様(最少催行人員1名様) |
難易度 | 初級 (easy) ★☆☆ |
体力レベル | レベル2 (LV2) ★★☆☆☆ |
ガイドレシオ | 1:8(最大4艇)※4艇を超える場合はサポートガイドが入ります。 |
当日料金(税込) | 大人1艇2名:8,500円(1名様あたり) 大人1艇1名:10,900円 親子ペア1艇2名:7,300円(1名様あたり) ※事前予約の場合は料金が割安となっておりますので、各予約サイトをご覧くださいませ。 |
年齢 | 満3歳以上(15歳未満の方が参加の場合、保護者の同伴が必要です) |
料金に含まれるもの | レンタル料(カヤック、PFD、パドル類)、ガイド料、保険料、施設利用料、おやつ代など |
料金に含まれないもの | 着替え、オプション体験、入浴料など |
フライヤーはこちらからダウンロードできます。(PDF形式・約1.7MB)
当日のスケジュール
時間 | 旅程予定 |
① 9:20 ② 11:50 ③ 13:20 |
ながぬまブルーベースご集合 |
①9:40 ②12:10 ③13:40 |
体験場所到着 |
※アクティビティ参加の場合、この時間内で催行いたします。 | |
①11:50 ②14:20 ③15:50 |
体験場所出発 |
①12:00 ②15:30 ③16:00 |
ながぬまブルーベースにて解散 |
※予定はあくまで目安です。催行状況により時間が変わることがございます。
②便は臨時便となります。
【ご案内】
1:レンタルには限りがございますので、ご用意できない場合は悪しからずご参加をお断りする場合がございます。
2:悪天候、災害、その他警報・避難準備情報・官公署からの指示がある場合、当ツアーを中止する場合がございます。(特に雷注意報が発令されている場合、強風(北風)の場合は催行中止となる場合がございます)f
※強風の目安は8m/s以上の風としております。
3:お客様のご都合によるキャンセルに対しては、催行4日前までお申し出ください。それを過ぎる場合は3日前30%、2日前40%、前日50%、当日100%のキャンセル料を申し受けます。
4:貸切利用をご希望のお客様は別途ご相談ください。
5:参加に耐えられない病気・怪我をされている方、酒気・薬物を帯びている方、妊娠中の方、その他ガイドが参加に耐えられないと判断したお客様につきましては、悪しからずご参加をお断りする場合がございます。
【当社催行方針】
※催行の可否はガイドの判断にて参加者の技量、催行場所の環境や天候、使用する用具等を加味して変わります。
※水上活動では浮力確保用具(PFD(=Personal floating Devices)など)の利用が必須でございます。当社催行プログラムにはPFDを標準で用意しております。
※水上活動は濡れることが大前提です。水温によっては専用のウエア(スプレージャケット)着用などが必要になります。また、低水温の場合にはカヤック用のドライスーツが必要になります。当社でも数に限りがございますが用意しております。なおスクーバダイビング用のドライスーツの場合、水密性は非常に高いのですが、スーツのシーム(縫い目)自体が上腕を動かすことを意図したものではなく、必ずしも操船に適したものとなっておりませんので、当社では利用をおすすめしてはおりません。
※当社では持続的な趣味のフォローアップとしてのインフレータブルカヤックなどの販売、使用方法、レクチャー、ツーリング体験、ステップアップなどのご相談も承っております。
ご予約・お問合せ
以下のリンクからご予約することが可能です。
このツアーは以下の体験予約サイトからもご案内しております。